消化器内科・内視鏡センター
当院の特色
胃腸に症状がある方、健康診断で要精密検査(消化器系)とされた方を対象に診療・内視鏡検査を実施しています。
胃がん発生のリスクとなるピロリ菌感染の除菌療法や、後にがん化する可能性が高い大腸ポリープの切除(ポリペクトミー)など、早期発見・治療にも力を入れており、症状がない方にも定期的な内視鏡検査をおすすめしています。
地域の皆様の「おなか」の健康に寄り添う医療を提供できるよう心がけています。
症状
胃痛、胃もたれ、胸やけ、げっぷ、嘔吐、腹痛、下痢、便秘、下血、排便時の出血など
健診での要精密検査 → バリウムでの胃壁不整、胃ポリープ、ピロリ菌抗体陽性、便潜血陽性、肝機能異常 など
当院で可能な検査
- 胃内視鏡検査(経口のみで経鼻は行っておりません)
- 大腸内視鏡検査
- 腹部超音波検査
- 尿素呼気試験
- CT検査(80列マルチスライス)
- 血液検査
- X線検査
※CTと腹部超音波検査も医師の診察のうえ、当日検査が可能な場合がありますのでお問い合せください。
当院の内視鏡センターの特徴
1. スピーディーで苦痛の少ない内視鏡検査
内視鏡専門医による、苦しさと痛みに最大限配慮した内視鏡検査を行っています。
鎮静剤を使用し、個人差はありますが眠ったような状態で検査を受けていただきます。喉や身体の緊張がとれることで内視鏡の挿入や消化管の観察がスムーズになり、検査の質の向上につながります。身体に残りにくい鎮静剤を使用していますので、検査終了後スムーズに目覚めることができます。
また精度の高い検査を行うため、特に大腸検査では十分な送気(ガスを入れて膨らます)にて、腸のひだを広げ、丁寧に観察する必要があります。送気には、空気の代わりに、吸収が早い炭酸ガスを使用することで、検査中や検査後のお腹の張りを大幅に解消することができます。
2. 経験豊富な専門医による丁寧な検査・診察
当センターは、消化管内視鏡検査を中心とした診療を行っていた、杉安クリニックが前身です。
前施設では、開院から15年間で上下部消化管内視鏡合わせて30,000件以上の実績があり、2019年2月につかぐち病院内視鏡センターへ移転後も、引き続き消化管内視鏡検査を中心とした診療を行っています。
以前に内視鏡検査をされてしんどかった経験のある方、不安の強い方もお気軽にお問い合せください。豊富な知識と経験を活かしながら、丁寧に検査と診察を行います。
診察の際には症状の種類・気付いた時期、経過などについて、詳しくお聞かせください。検査結果だけでなく、患者様からいただく情報も大切な診断材料となります。
外科的治療や高度な内視鏡治療が必要となった場合は、速やかに近隣の高次医療機関へご紹介します。
3. 内視鏡機器について
内視鏡機器の進化・発展により小さな病変の発見が可能となり、外科的手術することなく消化管内視鏡で切除できる症例が増えてきています。
当センターではオリンパス社エリートシステム(EVIS LUCERA ELITE)と拡大内視鏡を採用し、特殊光(NBI:narrow band imaging)下で拡大観察を行える環境を整えています。小さな病変や分かりにくい病変を指摘することが可能であり、早期発見・早期治療につながります。
4. おひとりずつの専用トイレの完備
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下剤を服用していただくラウンジと、おひとりずつ専用の個室トイレを完備しています。
当センターでは、大腸検査当日に病院で下剤(腸管洗浄液)を服用していただく方法をお勧めしています。
遠方の方や、下剤内服後の移動に不安をお持ちの方もご安心ください。
※当センターで下剤(腸管洗浄液)を服用していただく以外に他の前処置方法を選んでいただくことも可能です。
「下剤(腸管洗浄液)は自宅で服用したい」 「たくさんの水分を一度に飲むのが苦手」
「これまでに下剤(腸管洗浄液)を服用して気分が悪くなったり、もどしたことがある」 … など
お気軽にご相談ください。
5. 広々としたリカバリールームの完備
検査終了後はストレッチャーに寝たままの状態でリカバリールームに移動し、ゆっくり休んでいただきます。
当センターでは最大8人まで休んでいただける広々としたリカバリールームを完備しています。検査後も中央モニターで呼吸などの状態を管理しています。
6. 感染対策
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内視鏡や各種処置具は、日本消化器内視鏡学会が定めているガイドラインに遵守した洗浄・消毒や衛生管理を実施し、感染対策を徹底していますので、安心して検査を受けていただけます。ロッカールーム(更衣室)やリカバリールームの清潔にも十分配慮しています。
診療実績
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
胃内視鏡検査 | 1512 | 1501 | 1476 | 1425 | 1128 |
大腸内視鏡検査 | 1202 | 1095 | 975 | 994 | 1002 |
ポリペクトミー(2cm未満) | 234 | 369 | 322 | 473 | 543 |
ポリペクトミー(2cm以上) | 4 | 8 | 6 | 15 | 8 |
ポリペクトミー(入院) | 127 | 112 | 78 | 82 | 125 |
尿素呼気試験 | 155 | 252 | 267 | 202 | 155 |
1次除菌 | 48 | 138 | 116 | 64 | 57 |
2次除菌 | 12 | 20 | 13 | 10 | 5 |
胃瘻造設術 | 30 | 21 | 19 | 16 | 7 |
担当医紹介
![]() 理事長:杉安 保宣 日本内科学会認定医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本消化器病学会専門医 近畿大学医学部 1994年3月卒業 |
![]() 医師:磯﨑 豊 総合内科専門医 認定内科医 京都府立大学医学部 2005年3月卒業 |